未来を感じる、BMWの電気自動車の魅力とは。
― iXの感想をお願いします。
最初に思ったのは、色がシックでとてもきれいですね。街や自然に溶け込みそうな色がとても新鮮でした。他にはない中間色で、ストーム・ベイという名前からしても目を引きます。車内もグレーでシックな雰囲気が気に入っています。
iXは僕にとって初めての電気自動車です。これまでPHEV(プラグインハイブリッド車)には乗ったことはありましたが、完全に電気だけの電気自動車はiXが初めてです。乗ってみて思ったのは、安定感がすごくあるということ。何度か長距離ドライブをしたのですが、ハンドリングも、アクセルもブレーキも使い勝手が良くて、操作性がとてもよかったです。車体が安定していてぶれないので、加速しても本当にスムーズで、流れるような走りがとても印象的でした。運転しているのか、車に動かされているのかと思うくらい安定しているので、運転していて快適でした。
あと、ナビゲーションシステムがすごいですね。僕は、東京に生まれて育って、人生の半分ぐらいは都内に住んでいるのでいろんな道を熟知していると思っていたのですが、僕より東京を知っていたナビには驚かされました。(笑)最初のうちは、「そんなこと言ったって絶対こっちの方がいい」と思ってナビを無視したら大体失敗するんです。
そんなことを何度が繰り返したのですが、ナビは全部見ているんだなと。不思議な感じです、上空の人工衛星に見守られながら運転して(笑)、どこまでも見られているという感覚があるんです。(笑)そういうこともあって、今はiXのナビをとても頼りにしていますし、ナビ通りに運転しています。
今が電気自動車へのターニングポイント。だから、選択肢はあった方がいい。
― iXに乗ろうと思ったきっかけはありますでしょうか?
最初はPHEVに乗ってみました。僕にとってはその流れが良かったです。ガソリン車からいきなり電気自動車ではなく、その中間にあるPHEVに乗って、その可能性を感じたので、スムーズにiXに移行できたと思います。
これからの車社会は電気自動車がマジョリティになると思うのですが、例えば、電気代や充電環境などさまざまな課題が増えてくると思います。だから、電気とガソリンをうまく使い分ける選択肢があるということが大事ではないかと。確かに電気自動車は環境のためには間違いなくいいのは分かっているのですが、誰でも簡単に乗れる車ではないので、自分の環境に合った車を選択できるというのがユーザーとしてありがたいことだと思います。
iXの魅力は、走れば走るほど心に刺さってくる。
― iXに乗ってみて、印象的な出来事はありますか?
電気だけで行けるギリギリのところはどこだろうと思って、ちょっと試してみました。さすがに東京から名古屋までは行って帰ってこられなかったのですが、静岡までだったらギリギリ行けました。あまり考えずに、音楽、エアコン、カーナビをフルに使ってしまっていたので、あと2%ぐらいで家に着くという感じでした。実際にどれくらい電気を使うのかは乗り続けてみないと分からないですね。
iXは乗り心地についても本当に快適で、ルーフのガラスがボタン一つで外が見えるようになっていて、開放感のある、抜けるような感じになるのがとても気に入っています。風景や建物など外の雰囲気を感じながら運転するのが僕は好きなので、今どんな場所を走っているのかを前方だけでなく横や上からも感じながら運転するのは、僕の中ではすごく大切なポイントなのでありがたいです。
環境のことを考えるなら電気自動車。課題をどう乗り越えるか?
― iXのある生活はいかがですか?
運転は本当に快適です。一つ課題として挙げるならば、充電の環境でしょうか。都内の充電ステーションはここ最近増えていて、運転しているときにも公園や住宅街の中、小さなアパートの駐車場の一角にあるのを見つけたりもしています。ただ、僕の住んでいるところでは設備が整っていなくて、運転し終えてからすぐに充電できないんです。安心していつでも乗れるようにするには、ちゃんと充電できる環境を整えてからの方がいいと思います。
とりあえずどこでも充電できるだろうと、電気自動車を買うことを先行してしまうと、「充電しないと、充電しないと・・・」とわりと大変になってしまうので、電気自動車を買うときは自分の家もしくはその付近で安心して充電できる環境を確保した方がより快適に乗れると思います。きっと同じ気持ちを抱いていらっしゃるユーザーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
充電環境は、これからの課題だと思います。僕自身、この場所で充電できて本当に助かったとか、馴染みの薄い施設で充電ができたことで、それ以来そこの施設がすごく好きになったり、新しい出会いもあったりしておもしろかったのですが、安心して乗るには充電って本当に大事な問題です。ですが電気自動車はもっともっと発展してくと思うので、これからの可能性を楽しみにしています。
iXが未来の扉を開く。そのスタートラインに立ち会える幸せ。
― 今後、BMWの電気自動車に期待することは?
iXに乗ったときに感じたのは、もう未来って今ここなんだ、というふうにすごく感じました。70年代から80年代にかけて、宇宙船のコックピットのような未来のイメージを落とし込んだデザインの車はあったと思うのですが、iXはそれとはもう別の次元です。
これからもっと進化して、ハンドルやアクセルがなくなるとか、タッチパネルだけで全てが操作できるようになっていくかもしれませんが、iX(をはじめとしたBMWの電気自動車が)が未来の車への最初のスタートラインではないかと感じています。他のメーカーも開発を重ねて電気自動車の群雄割拠の時代がこれから来ると思いますが、BMWのiXが未来の扉を開くイメージなんです。iXから何かが起こるんだろうという可能性を感じています。
環境問題は一言では片付けられないが、できることは必ずあると信じている。
― 井浦さんはサステナブルコスメのブランドを立ち上げていますが、環境問題についての思いをお聞かせください。
環境問題はものすごく多岐にわたっている問題で、人だけでなく、動物や森、海、山と地球全体のことなので、全ての環境問題に取り組めたらいいのですが、人にはそれぞれの許容やペースがあるので、全部が全部は難しいと思います。
環境問題も自分の思いだけでやってしまうと、壁にぶつかってしまうと思うんです。思っている以上に環境問題は根深く、今起きていることを知れば知るほど自分の気持ちが現実に追いつかなく、気持ちが空回りして、うまく対峙(たいじ)できない自分を責めてしまったり、自分の生活がそれにかなっていないと、自分自身が環境問題の一因となってしまったりというふうに、どんどん悪い方へ考えてしまうぐらい、今起きている環境問題は深刻なことなんです。
僕が思っているのは、いきなり大きなことをしようとはせずに、手が届く範囲内で、自分がちゃんと学んで生活できるところからアップデートしていくことがすごく大事だと思っています。自然はかけがえなく、僕の心の栄養となる大切な場所です。その大切な場所を自分の子どもたちや大切な人たちにパスできない未来が来てしまうのではないか、そうならないためにはどうすればいいのか。大きなところから考えすぎてしまって結局行動が起こせないという経験があります。小さなことからやり始めても、それが本当に届いているのか不安になったりしましたが、10年20年続けると、それは無力ではなくなります。それぞれに学んだ生活や意識をアップデートしていき、その輪が2人、3人と少しずつ増えていくだけでも、すごい力になると確信できたのです。
子どもたちと山や海に行くと、人よりもゴミが多いという光景を目にします。では、自分たちでできることは、といえば、自然の中にペットボトルやビニール袋を持ち込まないようにするとか、目についたゴミは拾っていくとか、本当に一人一人ができる当たり前のことを、当たり前のこととしてやり続けることが大事だと思っています。
身近なことからできることを。その輪が広がれば、いつか大きな連鎖となる。
― 具体的な行動を教えてもらえますか?
井浦家で最初に考えたのは、家庭ゴミを減らすことと、家庭排水の問題をどうにかしようということでした。家庭ゴミですが、買い物をするときにきちんと考えて、選択をし、必要なものだけを買うようにしています。
使ったもの、買ったものがどのようにゴミになっていくのか。それが人体や環境にどう影響するのかを知ると、必然的に買わなくなるものが増えていくんです。買い物から学ぶことも多いですし、今までどれだけ考えないで買っていたのかも分かってくるので、おのずと買うものもより厳選されていきました。
家庭排水ではケミカルなものを流さないようにしています。サステナブルコスメの「Kruhi」は、生分解性の高い石けんシャンプーです。
バクテリアと空気と太陽の光が分解して、5日間以内に98.9%、それ以上かけたら完全に地球に還っていく。妻とパートナー工場さんと共に作ったプロダクトです。
「Kruhi」は自分たちが被験者となって開発していきました。数か月使うと頭皮の吹き出物がなくなっていき、くしを通しても痛くなくなったとか、いい変化がありました。自然由来成分のみで作っているので、排水も分解されるから、罪悪感がなくなるんです。ケミカル成分を流さないことは、自分の心もスッキリするというか、ちゃんと地球に還っていくと思うと、心も体も健康になって、いいことずくめなんです。
とにかく地球にも、人にも優しいものを作って、自分が感じた幸せをたくさんの人にシェアすること。幸せが連鎖していくと優しい社会になると信じているので、ナチュラルコスメを真面目に作っていくことが自分にとっての環境問題への対峙の仕方の一つでもあります。
「Kruhi」を作ってよかったと思うことはたくさんあるのですが、皮膚トラブルを抱えているユーザーさんから「アトピーでも使えてうれしい」「肌のトラブルが治った」といった声を直接聞けることです、お客さまの一言がものすごく背中を押してくれます。
人にも地球にも優しくて、とにかくシンプルなものを、ものすごく複雑に手間暇かけて作ることを目指してきたので、ユーザーの皆さまの声をいただくと「間違っていなかったんだ」と自分たちも励まされて幸を感じます。
まず、自分が幸せであること。その思いが多くの人に連鎖することに挑戦し続ける。
― 井浦さんにとってのFORWARDISM.とは?
僕個人の話になると、全てにおいてクリエーションだと思っています。僕は、23歳の頃から俳優の仕事と、ものづくりの仕事をやっているのですが、最初の10年ぐらいは挑戦でした。この道で生きていくために、がむしゃらに挑戦し続けないといけない。自分がやりたいことをやり続けることが絶対正解なんだと思って走り続けていないと、きっと立っていられなかったと思います。それは年齢的に必要な挑戦であって、そのときだからできたエネルギーの出し方だったと思います。
それが30代、40代となってくると、基本は変わらないのですが、自分は何かを創造して表現していくことが心から大好きなんだ、と年を重ねるたびに思うようになったのです。例えば、お芝居で、1回出会った自分にはもう興味がないんです。自分の中から新しい人間を創造して演じて表現をするのが俳優の仕事だと思っています。こういう芝居の仕方で、感情で、声で、、と演じながら俯瞰で捉え、この自分の表現は今まで出会ったことがないと、常に自分自身が驚いていたいんです。メンタルもフィジカルも毎回新しいものを出して、最初に自分が驚いて楽しむこと。ここ最近はそんなことを大切に挑戦し続けています。
もう一つは、自分も作ること・使うことで幸せになる。その生み出していく人がハッピーでないと絶対にそこのチームから生まれるものは良いものではないということ。まずは自分が幸せだと実感を得ることが大事だと思いますし、その幸せや喜びを僕はクリエーションすることでお芝居をしたり、ものを作ったり何かに表現を変えて、自分が驚いたり、楽しんだり、幸せになったり。誰かの何かになれたら、本当に幸せなんです。またその幸せが誰かに伝わったら、自分にかえってきたり、他の人に連鎖したり。そういうポジティブなものや幸せなものを世の中に問いかけていけばどんどん連鎖していくと信じています。
僕の挑戦はあまり大きなことではないですが、手の届く範囲で、自分のクリエーションがちゃんと伝わって、喜ばれて、それが他の誰かに広がっていくことがきっと僕の挑戦なんだと思います。
本音を言うと、理想は大きく持ちたいのですが、心も体も一つなので、ちゃんと心身共に健康に活動できるようにするのが自分の手の届く範囲の限界だったりするんです。その範囲を少しずつ広げることも大事ですが、まずは身近にいる人たちにちゃんと届けられているか、伝えたいことがちゃんと心と体を使ってクリエーションでき、伝えていくことが、自分の生きる意味や意義になっていると思います。
BMWフレンドとして、電気自動車の未来と可能性を見続けていきたい。
― 最後にBMWオーナーの皆さまに、メッセージをお願いします。
逆にBMWオーナーさんからのメッセージをお願いしたいです。意見箱を用意したいです。
ご縁があって、BMWフレンドというすてきなお役目をいただいていますが、BMWオーナーの皆さんの方が、僕よりもBMW歴が長いと思いますので、皆さんのBMWへの想いや、新参者にこれだけは言っておく、みたいなことをお聞きしたいです。
今、僕が実体験として言えるのは、iXで長距離の旅をしたときに、とにかく電気自動車の可能性を実感しました。まだ課題もあるかと思いますが、これからの車として、皆さんと一緒に見守っていきたいですし、BMWをずっと愛して乗り続けているオーナーさんと、BMWフレンドとしてつながっていけるとうれしく思います。
井浦新 ARATA IURA
1974年9月15日 東京都⽣まれ。1998年、映画「ワンダフルライフ」に初主演。以降、映画を中⼼にドラマ、ナレーションなど幅広く活動。
アパレルブランド〈ELNEST CREATIVE ACTIVITY〉ディレクター。サステナブル·コスメブランド〈Kruhi〉のファウンダー。映画館を応援する「MINI THEATER PARK」の活動もしている。
※車両充電時には、充電スタンドや充電ケーブルに近づかないでください。
※充電により動作に影響を与えるおそれがありますので、植込み型心臓ペースメーカーおよび除細動機能なし植込み型両心室ペーシングパルスジェネレーターを装着されているお客様は、車両充電の操作はご自身ではなさらず他の方にお願いしてください。
※プロダクトに関する詳細はwww.bmw.co.jp、またはBMW正規ディーラーにてご確認ください。