2024年2月21日(水)。東京・赤坂のサントリーホールにて、BMWブランド・フレンドを務める世界的ピアニスト 反田恭平氏と、彼がプロデュースするJapan National Orchestraによるコンサートが開催されました。
観衆の心にかつてない歓びと感動を生んだ、当日の模様をお届けいたします。
昨年に引き続きの開催となった今回。BMW Japan主催公演のこの日は、エントランス前のアーク・カラヤン広場に、電気自動車BMW iやBMWラグジュアリー・クラスの最新モデルを展示して来場者の皆様をお出迎えいたしました。
公演前には、車両展示ゾーンに反田氏が来訪。BMW i7のリヤ・シートに収まるその表情は、昨年の試乗時に比べてより寛いでいるように思えます。31.3インチのBMWシアター・スクリーン*に流れる過去の公演の模様を、リラックスして愉しまれていました。
*モデルにより装備の設定が異なります。
さらに、上質なスポーティネスを誇るエレクトリック・セダン BMW i5や、Mモデルとして史上初めてプラグイン・ハイブリッド・システムを搭載したBMW XMなど、個性にあふれた多彩なモデルを次々に体感。限られた時間のなかでも、BMW最新モデルの進化に対し大きく感銘を受けた様子でした。
BMW i7 M70 xDrive
ラグジュアリーは、さらなる高みへと加速する。想像を遥かに超えるダイナミクスと静粛性。最先端のテクノロジーが叶える、至高のエレクトリック・ドライブを。
BMW 740i M Sport
圧倒的なパフォーマンスを駆る歓び。寛ぎに身をゆだねる至福。すべてのシートで、五感は満たされる。最上の体験が約束された、先進のプレステージ・セダン。
そして夜、ホールは開場時刻に。入口からは、開演を待ちきれないように人々が続々と訪れます。
ホワイエでは、反田氏とJapan National Orchestraメンバーの直筆サインが入ったウェルカム・ボードが皆様をお出迎え。自分の席へと向かうお客様たちの表情からは、これから始まるひとときへの期待が刻一刻と大きくなっていく様子が窺えます。
午後7時、待望の開演。最初に演奏されるのは、ラヴェルの組曲『クープランの墓』(管弦楽版)。第一次世界大戦で散っていった友人たちに捧げて書かれたこの曲。その旋律に込められたラヴェルの友への想いが、反田氏の指揮によって情感豊かに描き出されてゆきます。
転換とともに舞台上の人数はぐっと減り、残ったのは反田氏とJapan National Orchestraの精鋭18名。厳かにスタートしたのは、プーランクによるピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲『オーバード』です。反田氏がピアノ演奏に加え指揮をも務める“弾き振り”にて行われたこの曲。主人公である女神ディアーヌの恋と苦悩を活写するかのように巧緻な演奏により、プログラムの前半を万雷の拍手をもって締めくくりました。
休憩を挟んでプログラム後半の幕開けを飾るのは、歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲。反田氏の精緻な指揮と、それに寸分違わず呼応するオーケストラの演奏。まるで、モーツァルトが初演前に一夜で書き上げたと言われるこの曲が描く、繊細でありながら勢いにあふれた世界がホール内に現出したかのようです。
そしてプログラムのラストは、同じくモーツァルトのピアノ協奏曲第20番 ニ短調。反田氏の“弾き振り”により形作られてゆく、情熱にあふれ、優美でドラマティックな名曲。コンサートの終章を飾るに相応しい珠玉の旋律が終わりゆく時、ホールは感動のうねりに包まれました。
そのうねりが薄れゆくのを惜しむかのように、いつまでも拍手が続きます。鳴り止まぬその賛辞に応え、Japan National Orchestraメンバーのアンサンブルによりベートーヴェンの七重奏曲 第3楽章が奏でられました。その演奏を後方で見守っていた反田氏が、続いてショパンの『ラルゴ』をピアノ独奏。第18回ショパン国際ピアノコンクールの3次予選にて披露された思い入れのある小品が、可憐なる終曲として大ホールに響き渡りました。
前回に続き今回の公演でも、BMWの会員制コミュニティ「FREUDE Membership Club(フロイデ・メンバーシップ・クラブ)」のメンバーから選ばれた方々を特別なプログラムへご招待いたしました。本番直前のリハーサルであるGP(ゲーペー)の見学や、公演後のミート・アンド・グリートにおける出演者たちとの交流など、その歓びをよりいっそう深く大きなものにする、普段なかなか体験することのない特別な機会をご用意させていただきました。
反田恭平(指揮·ピアノ)
Kyohei Sorita, conductor & piano
2012年第81回日本音楽コンクールにて第1位を獲得、合わせて野村賞、井口賞、河合賞、岩谷賞を受賞。以降は国内を中心に演奏活動を行う。
2016年1月にサントリーホールにて本格的なデビュー・リサイタルを開催、チケットが即完し大型アーティストの登場に大きな注目を集めた。2018年に株式会社NEXUSを立ち上げると同時に、同年代の実力派アーティストを迎え「MLMダブル・カルテット」を結成しプロデュース。
MLMは2021年に「Japan National Orchestra(JNO)」へと発展、株式会社化して奈良を拠点にアウトリーチ活動や、奈良県の文化活動の発展に寄与している。JNOの全国ツアーでは各地完売が続き、日本一チケットの取れないオーケストラとして話題を集めている。
2019年にイープラスとの共同事業でレーベル「NOVA Record」を立ち上げ、NEXUS所属アーティストをはじめJNO、JNOメンバーのCDをリリース。2020年のコロナ禍ではいち早く有料のストリーミング配信を行い、2021年からは若手音楽家とファンを繋ぐコミュニケーションの場となる音楽サロン「Solistiade」を立ち上げ運営するなど、様々な角度からクラシック音楽ファンの拡大のための活動を精力的に行なっている。
2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールにて、日本人では半世紀ぶりの第2位賞、コンクールの模様は配信され、世界中のピアノ・ファンの注目を集めた。
現在は活動の拠点をウィーンへ移し、指揮の勉強と合わせてヨーロッパを中心にカナダ、アジア、オーストラリアと海外での演奏活動にも力を入れている。
Japan National Orchestra
反田恭平が、ソリストとして活躍する同世代の実力派アーティストを結集し2018年に始動。サントリーホールでの2,000席完売をはじめ、室内楽では異例となる動員数を記録した。2021年1月に現在の名称へと改称。2022年2月に奈良県と「文化活動の振興に関する連携協定」を締結し、県内の小・中学校や高校等へ上質なクラシック音楽の鑑賞や体験、指導の機会を提供するなど地域貢献活動にも取り組んでいる。
今回のコンサートを含む東京での公演期間中、Japan National Orchestraメンバー3名がBMWの最新モデルを体感。コントラバス担当の大槻健さんはBMW X7 M60i xDriveを、チェロ担当の佐々木賢二さんはBMW X4 M40iを、同じくチェロ担当の水野優也さんはBMW X3 xDrive20dをそれぞれドライブ。旋律を奏でる歓喜とも通ずる『駆けぬける歓び』を、存分に堪能いただきました。