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BMWのイラストを描いてみませんか?

記事を読むのに必要な時間:約7分
ビデオ・チュートリアルとBMWカー・デザイナーからのアドバイスにより、初心者でも紙とペンを使い、正しい遠近法とダイナミックなシルエットを意識し、簡単にBMWのイラストを描く方法をお伝えします。さぁ、ペンと紙の用意はできましたか?

2020/9/17

自分の理想の車をイラストにしてみたことはありますか?本記事では、BMW 2シリーズ・グラン・クーペを例として、夢のBMWのイラストを描く方法をお伝えします。必要なものは、ペンと紙だけ。そして、実際にドイツ本国でBMWのエクステリア・デザインを担当する2名のデザイナーからのアドバイスにより、初心者でもBMWのイラストをすぐに描くことができます!

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ビデオ:BMWのデザイナーであるアンダース・トゥーヤスンが、BMW 2シリーズ・グラン・クーペを描くテクニックについて説明いたします。

自動車のイラストを上手に描くには?:アンダース・トゥーヤスンからの5つのアドバイス

車を観察する

BMWのエクステリア・デザイナーであるアンダース・トゥーヤスン BMW車の描画自動車スケッチ・デザイン 自動車の段階的な描画 シンプルな自動車描画

自動車のイラストに初めて挑戦する前に、できるだけ多くのイメージを集めたり、街中にある車を観察してみましょう。ボディのプロポーションはどうなっているでしょうか?車両への太陽光の当たり方により、ラインはどのように変化するでしょうか?最も特徴的なポイントは?最もダイナミックに見えるのはどの角度から?

時間をかける

私から初心者の皆様のアドバイスは、初めて描いた自動車のイラストで賞を取ることを期待し、上手に描こうと思ってはならないことです。まずは、大胆になりましょう:間違いなんて存在しません。時間をかけ、ゆっくり思い描く夢のBMWの形やシルエットを考えてみましょう。クーペでしょうか?セダンでしょうか?イラストで何を表現したいのでしょうか?ダイナミックなイメージでしょうか?偉大さでしょうか?サイズでしょうか?特徴的なラインはどこに入れるのでしょうか?有名なキドニー・グリルは?様々なラインは他のラインとどのような関係になるでしょうか?直感的に紙にイラストをいくつかを描いてみましょう。一貫したライン、スタイルを醸し出すようにしてみましょう。車のデザインに時間をかけることにより、バランスの取れたシルエットが出現します。自動車のデザインをシェフの作業と比べてみたいと思います。シェフがレシピを生み出そうとする時、数多くの材料を試し、たくさんの野菜を刻まなければなりませんし、パーフェクトな一皿を生み出す過程で切り捨てなければならない材料や材料の組み合わせもあるでしょう。最初からやり直さなければならないことさえ何度もあるかもしれません。

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最初にペンで描く前に、自動車の形状と遠近法を考えてみましょう。しかし、即興性の余地を十分に残しておいてください。パーフェクトなアイデアは徐々に出てくるものです。
BMWのエクステリア・デザイナーである

アンダース・トゥーヤスン

BMW車の描画 段階的なアイデア 初心者対象のペンシル・スケッチ コンセプト・カーのスケッチ コンセプト・カーのデザイン 自動車のペンシル・スケッチ

シェーディング(陰影付け)

私が学んだ基本的なコツは、光源が必ず存在し、光源のほとんどは太陽だということです。光源でデザインのシェーディングが決まります。影になる最も暗い部分とともに、光源が直接当たる複数の明るい部分が必要です。私からのアドバイス:光度に応じて1から10の値を割当て、光源レベルごとにボディ・デザインを様々な部分に分けます。自動車のグラフィック・デザインとは、ドラマを作ることです。すなわち、光と影の相互作用からエキサイティングな動きを作り出すことなのです。ハッチングのテクニック:最初に、ペン先を動かしてあまり暗くない部分をハッチングし、それからフラットな側を使ってより暗い部分をハッチングします。

自分らしいのラインを探す

BMWのイラストで最初のラインは決してパーフェクトなものにはなりません。フロントからリアまでの1本の連続したラインを描いてはいけません。手首をリラックスさせ、手探りで描き進めます。ラフに見えるラインがキャラクターを生み出します。ラインがあまりにもパーフェクトだと、形はすぐにつまらないものになってしまいます。イラストはパーソナルなものであるべきです。ラインはエモーションから生まれます。初心者がイラストを学ぶことは、遠近法へのアプローチを徐々に学ぶことも含まれます。まずは2次元の側面画から始めます。うまく描けるようになったと感じたら、ガイドラインを使って初めての3次元のデザインに挑戦し、車両を空間にあるボックスとして想像します。自動車のラインを描くごとに、空間表現に対する理解が高まります。

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色を正しく使う

色を使用することは、自動車スケッチの最後の仕上げとなります。しかし、そのためには自動車の全体プロポーションを理解しなければなりません。色は車両にエモーションを与えるとともに、金属や素材を反映させることができます。自動車は常にその周囲と関わり合っているという事実に気づきましょう。例えば、色がシルバーの車は、太陽光の下では空の色を反射してほとんどブルーに見えます。その一方で、車両下方の影になった部分などでは、シルバー色はとても温かい色調を帯びます。ここではガイドとして色相環を使いましょう。例えば、赤色が明るくなればなるほど、オレンジ色、さらに黄色に変わりますが、影になった部分では、赤色は紫に近くなります。グリーンの車は、太陽光の下ではオレンジ色から黄色になりますが、影になった部分では暗いブルーのように見えることがあります。色を付けると自動車に立体感が出ます。自動車を描く際にはこれらのことを覚えておきましょう。

自動車のスケッチ方法:アン・フォーシュナーからの5つのアドバイス

2Dスケッチ:始める

BMWのエクステリア・デザイナーであるアン・フォーシュナー BMW車の描画自動車スケッチ・デザイン 自動車の段階的な描画 シンプルな自動車描画

初心者が自動車をスケッチ・デザインする場合、側面図から始めることをお勧めします。2次元の側面図では、私はいつも地面にある車輪から描き始めます。自動車が置かれる場所を定め、それから定めた地面に円で描いた2つの車輪を位置決めすることから始めます。基本的な形状について考えましょう。スポーツ・カーを描こうとしているのでしょうか?それともSUVでしょうか?フラットフロントでしょうか?ハッチバックでしょうか?その後、すべてを少しずつ描いていきます。車輪をつなぎ、連続した流れるようなラインでシルエットを定めます。

左から右へ流れる側面画のシルエットを描いてみましょう。常にフロントからリアへと描きます
アン・フォーシュナー

BMWのエクステリア・デザイナー

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2Dスケッチ:詳細

基本的な形状を描いたら、今度は細かい部分に進みます。ガラスで囲まれた車室部分、すなわち、ルーフ部分、柱、窓枠を描きます。フロントとリアのデザインは、ボディの形状によって決まります。最後に、ライト、グリル、スウェッジ・ライン、エア・インテーク、リムなどの詳細を定め、位置づけます。

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3Dスケッチ:キーポイント

自動車を3次元で描くことはさらに一層難しくなります。キーポイントは、自動車を空間の中のどこにどのように位置づけたいか考えることから始めることです。ガイドラインは、BMW車の描画を正しい遠近法で作成し、ボディ・プロポーションを正しく示す上で役に立つでしょう。車のスケッチを家のデザインのように考えてみてください。どちらの場合も、消失点が重要な役割を果たします。ここには3つの極めて重要なエレメントが存在します。水平線、消失線、消失点です。水平線は見る人の目線です。この線よりも上にあるものはすべて見上げることになります。その線よりも下にあるものは上から見下げることになります。消失線は遠方へ向かうラインです。消失線は、消失点と呼ばれる水平線上の点で交わります。見る人に対象物の端部や角部を注視してもらいたい場合、2つか3つの消失点を利用することもできます。空間描写の観点からすると、このことは、スケッチの対象となる車の形状やラインは遠くになるほどダイナミックに縮小するように見えることを意味します。したがって、カー・デザイナーは空間感覚が優れていなければなりません。しかし、それを学ぶことは可能です。大胆に描いてみましょう!

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シェーディング(陰影付け)

このテクニックについて重要なことは、時間をかけてゆっくり作業することです。シェーディングを行う際は、最初に上向きの面をすべて空けておいてください。この空間は光が当たる部分です。それから、他のすべての部分を薄いグレーで徐々にハッチングします。その部分が地面に近づくにつれ、隙間のない平行なラインをより濃く密集させて描きます。日光に当たると、車両の上方面が空の色を反射し、それにより地面に面している部分よりも明るく見えるのです。自動車のデザインはまさに、明るい部分と暗い部分のコントラストで生み出されるこのような軽快さや重さを扱っているのです。

自分のデザインに色付けしたいなら、できればその色の最も薄いシェーディングから始めましょう。塗料は艶消しと艶出しのどちらがいいでしょうか?光と陰の反射はこの仕上げに左右されます。まずはグレーの陰から始め、それから適切な箇所をおそらくは赤色で強調するのがベストです。こうすることにより自動的に明るさと暗さがもたらされます。しかしここでも、最初から完璧なスケッチになるようなものは存在しないことを忘れてはいけません。練習が完璧を生み出すのです!

執筆者:Markus Löblein; 写真/動画: BMW

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