“テトリス”の達人への1st ステージ:トランク。
初心者からプロ・レベルまで、「テトリス」ゲームのように楽しみながら、積み荷のコツをマスターましょう。まず、リヤ・シートの背もたれのすぐ後ろのスペースに表面積が一番大きくて重い荷物を置き、その荷物が移動しないようにします。お使いのモデルに適した滑り止めのマットがあると便利です。次に、大きな荷物の上に軽い荷物をのせ、ブランケットなどで包んで全体を紐でしっかり結びます。紐が緩んで荷物が飛び出すと危ないので、十字に縛りましょう。また、荷物が背もたれの高さを越える場合は、ラゲージ・コンパートメントの仕切りネットをお使いください。
2nd ステージ : 室内
トランクはもういっぱいなのに、積まなければならない荷物がいくつか残っている、というケースもあります。室内にまだゆとりがある場合、乗員の快適性が多少損なわれてしまうことはありますが、重い荷物は前席と後席の間に収納するのが安全です。
もう入らない?大丈夫!:ルーフ・ボックスがあります。
積めるだけ積んではみたけれど、車内にはもうスペースがない?大丈夫です!トップにルーフ・ボックスを載せるという手があります。しかし、その前にご確認を。荷物が滑らないよう固定用の安全ネットやテンション・ストラップが付いていて、フロントの補強がしっかりとしているのが、優れたルーフ・ボックスの証です。また、せっかくの楽しいドライブが台無しにならないよう、ルーフ・ボックスは基本的なルールを守って使用しましょう。荷物の重量(最大520リットル)が均等に分布されるように積み、全重量がルーフの許容積載量を越えないようにしてください。一番重い物は中央に置き、その前方にブランケットなどを当てておけば緩衝材の役割を果たし、急ブレーキをかけた時の運動エネルギーを吸収してくれます。最後に、ボックス内の荷物は固定すること。これで準備は万全です。
ボーナス・レベル – 自転車ラック
休暇にスポーツを満喫する:目的地でサイクリングを愉しみたい時は、自転車を安全に運ぶいくつかの方法があります。まずは、ルーフ・ラックとリヤ・キャリアのどちらが適しているかをご確認ください。
ルーフ・ラック
ルーフ・ラックの最大のメリットは、運転中の後方視界がすっきりしていることと、ラゲージへのアクセスを妨げない点です。ルーフ・ラックを設置する時には、車両の中央にラックを置き、負荷がピラーに均等にかかるようにすることが重要です。また、ルーフの最大積載量は決して越えないようにしてください。
ルーフ・ラックに最も適しているのは、軽量タイプの自転車です。重い自転車を載せる時は、チームワークが必要です。リラックスした休日のために、無理せず誰かにサポートしてもらい、車の塗装と心の平穏を守りましょう。
リヤ・キャリア
安定したリヤ・キャリアは、Eバイクや電動アシスト自転車など重いタイプも含め最大3台の自転車を安全に運搬することができます。また、折り畳み機能によってラゲージ・スペースに簡単に収納できたり、自転車を積載したままテールゲートの開閉が可能なものもあります。場合によっては、リヤ・ラックとルーフ・ボックスを視界を遮ることなく簡単に組み合わせることもできます。ここでも、キャリアとトレーラー・カップリングそれぞれの最大積載量を越えないようにしてください。自転車はテールゲートから後方へ40センチ以上突き出さようにしてください。ただし、最大許容幅は国によって異なります。一部の国では自転車ラックに専用標識を付けることが義務づけられる場合もあります。自転車などの積載に関してどのような規制があるか、あらかじめご確認ください。
自転車ラックのメーカーに関わらず、空気入れやバッテリーは車内、自転車の鍵はご自身で管理するようにしてください。また、積載時はステアリングやブレーキ動作が、重心およびエアロダイナミクスに影響を与えます。できるだけ慎重に運転し、低い位置まで垂れている枝やガード下、地下道、トンネルや橋に注意してください。また負荷に応じて指定された制限速度を遵守しない場合は、罰金の対象となることがあります。
最適なプレッシャー – タイヤの空気圧
アスリートやゲーム・プレイヤーにとって、最高のパフォーマンスを引き出すのには適度なプレッシャーが必要だったりもします。車とタイヤもこれと同様です。重量の増加に合わせてタイヤの空気圧を調整することを忘れないでください。最適なバール値は取扱説明書またはドア開口部のステッカーにてご確認いただき、その既定値を維持しましょう。規定値より若干高い分には大きな差は生じず、燃費が向上します。
旅行前のチェックリスト
車でのレジャーなどに役立つ、7の必須アイテム:
»紙の地図:ナビが間違えた時やスマートフォンのバッテリーが切れた時に備えて。
» ウインドー・クリーナー:常に最適な視界を確保するために。
» 応急処置セット:ケガや体調不良など、いざという時にあると安心。薬を服用する際は、使用期限が切れていないかの確認を。
» 視認されやすいベスト:遠目からでも見つけやすく、ファッション性にもひと役買いそうな一着を。
» 三角表示板:やむを得ず緊急停止する際、後続車に注意を促すために。
» ジャッキ:タイヤ交換など、車を持ち上げる必要がある時のために。
» 懐中電灯:夜間や暗い場所での作業や降車後の歩行、災害時などの強い味方。
出発前に積載に関するルールを事前に確認しましょう。
あらゆる準備をしておけば不意の出来事にも慌てることなく対処し、安全に目的地へ到着することができます。