いつもその先を見据えて。
他に先駆けた、挑戦という名の革新。
他に先駆けて、ヨーロッパから日本へ。
1981年10月1日、BMWはヨーロッパの自動車メーカーとして初めて、全額出資の現地法人を日本に設立しました。それがビー・エム・ダブリュー株式会社=BMW Japanです。現在では当たり前となっている各メーカーの日本法人。そのスタイルの先駆けとなったのが、まさにBMW Japanだったのです。私たちは会社設立当初から、全国規模でBMW正規ディーラー網を構築してゆきます。ドイツ本国と同様のCI(コーポレート・アイデンティティ)に則って、ブランドとして統一感のあるショールームを次々とオープンすると同時に、高いレベルのサービスを提供できるよう、人材の育成にも注力しました。
オートローンに革命を。
1983年、BMW Japanは当時日本においては20%を超える利率が標準的だったオートローンにおいて、14.25%という利率を打ち出し、業界に一石を投じます。さらに翌1984年には、従来標準の半分以下となる9.5%まで利率を引き下げ。「クルマとローン、二重に儲ける必要はない」というポリシーのもと、その後も時代情勢に沿って利率の見直しを継続。BMWが示したこの指標に、競合他社は追随せざるを得ませんでした。
97%の部品を、24時間以内に必要な場所へ。
1984年、私たちは業界で初めてとなる総合パーツ・センターを千葉県松尾町(現・山武市)に建設。BMWを構成する部品のうち実に97%について、受注後24時間以内に全国の正規ディーラーへ配送可能な体制を構築しました。そのパーツ・センターは今年、同県印西市に移転。従来の4倍の広さとなったセンターでは未来を見据え、電気自動車やPHEVモデルのパーツ供給体制についても大幅に拡充されました。
新車同様の歓びを、中古車にも。
一貫した基準による84項目の点検と消耗品交換の徹底。1987年、BMW Japanは「新車に準じる高い品質と安心を中古車にも」との強い思いのもと、輸入車業界初となる認定中古車のシステムを日本に導入しました。メーカーの厳しい基準で整備された認定中古車は、新たなオーナーのもとへ、新車同様の歓びを今も届け続けています。
最終チェックは、私たちの目で。
この年、総合パーツ・センターに隣接する形で、VPC(Vehicle Preparation Center:新車整備センター)が横浜から千葉へと移転。BMW車両製造の最終工程と位置付けられているこの施設は、ドイツをはじめとする工場から続く、一筋のラインのまさに“終着点”。日本のオーナーのために輸入された車両は、日本人のスタッフたちが入念に、隅々までチェックを行うのです。
ドライビングの最先端を、日本のユーザーへ。
モータースポーツの現場において、BMWが長年培ってきたドライビングのノウハウを基に開発された「BMWドライバー・トレーニング」。この年、ヨーロッパ以外で初めて、日本で開校されました。参加した一般ドライバーたちは、ヨーロッパとまったく同等のプログラムを受講。日常での正しい運転技術や走行中に起こり得る極限状態におけるクルマのコントロール、そして心構えなどの対処法習得に臨みました。
設立10年目。より深く根差すために。
BMW Japanが設立されてから10年の節目を迎えた1991年、私たちは60億円を投じ、輸入車メーカーとして初となる本社自社ビルを幕張新都心に建設しました。新たに竣工したビルには本社機能がすべて移転し、体制も一新。数多くの革新をもって日本における地歩を固めてきた私たちは、さらなる飛躍へ向けてその胸を高鳴らせていました。
すべての道で、24時間の安心を実現。
主要幹線道路上の故障車を対象に1988年より実施していた緊急対応を、この年より「全国どこでも」「24時間」のエマージェンシー・フリーダイヤル・サービスに拡大し提供を開始。BMW正規ディーラーが販売した新車および認定中古車であれば、緊急時において応急処置のアドバイスや出張修理、サービス工場へのレッカー移動のほか、代替交通機関や宿泊施設の手配といったサービスを受けることができるようになりました。全国規模でのサービス体制は、BMW Japanが日本の自動車業界で初めて確立しました。
カーライフに、わかりやすく、大きな安心を。
新車購入後3年間の点検整備をパッケージ化したメインテナンス・プログラム「BMWサービス・フリーウェイ」を1993年にいち早く導入。当初は有償での加入でしたが、現在ではすべてのBMW新車モデルに標準付帯される「BMWサービス・インクルーシブ」へと進化。その内容も拡充を重ね、走行距離無制限の安心を皆様に提供しています。
都市型のブランド発信拠点「BMW Square」オープン。
東京・青山通りの外苑前交差点に建つ、真っ白な外壁が印象的なビル。BMW Japanは1994年、この場所に都市型のブランド発信拠点として「BMW Square」をオープンさせました。現在も「BMW青山スクエア」として営業するこのショールーム。その佇まいは街に溶け込みながら、ランドマークとして確かな存在感を放ち続けています。
世界で、日本で。環境へも先進的な配慮を。
地球温暖化や大気汚染の原因とも言われるVOC(揮発性有機化合物)の削減を目指し、また作業スタッフの健康への影響を最小限に抑えるという観点から、作業性や設備の点で課題の多かった水性塗料について、ドイツ本国のBMW AGではいち早く導入を行ってきました。BMW Japanも同じ志のもと、日本において同様の取り組みを進めていましたが、2001年には補修用塗料において、塗料メーカーとの協力が実り、日本で初めて水性塗料を新車整備センターに導入しました。
第2のブランド、新生『MINI』デリバリー開始。
BMW GROUPの一員となった新生『MINI』。そのブランニュー・モデルは、2001年4月からイギリスのオックスフォード工場で生産が始まりました。日本への上陸は翌2002年。BMW Japanは3月2日を「ミニの日」として、同日より販売を開始しました。“MINIらしさ”を色濃く受け継いだルックスとBMWが磨き上げたパフォーマンスの融合。プレミアム・スモールカー『MINI』の歴史は、こうして新たなるスタートを切りました。
偉大なる歴史の再生。「ファントム」復活。
2003年、BMW GROUPは『ロールス・ロイス』ブランドにおける乗用車の製造を開始します。イギリス南部、ウェスト・サセックス州グッドウッドの工場から最初に生み出されたモデルが「ファントム Ⅶ」でした。特徴的なエレメントを引き継ぎながらも、先進のテクノロジーに彩られたマスターピース。10年以上にわたり途絶えていた伝説の名車「ファントム」の名を、現代に甦らせたのです。
BMWをカスタムする歓びを、より深く。
通常のオプション装備の範囲を超えるカスタム・メイドを可能にする、オーダーメイド・プログラム「BMW Individual」。BMW M社が手がけるこのプログラムを、BMW Japanはこの年、5シリーズ、6シリーズ、そして7シリーズを対象に日本へ導入しました。現在ではさらに対象モデルも拡大。BMWを自らの思いのままに彩る歓びを、日本のオーナーたちにも届けています。
いざ、日本の玄関口へ。
2007年。BMW Group Japanは、本社を東京駅八重洲口に新たに建つ「グラントウキョウ サウスタワー」に移転。トレーニングやエンジニアリングなどの部門を除いたすべての部門が新たなオフィスへ入居し、その体制をより効率的かつ強固なものとしました。タワー1階にはBMW / MINI / BMW Motorradの最新モデルを展示するコーポレート・ショールームも設置されました。
999ccの怪物。「BMW S 1000 RR」デビュー。
BMW Motorrad初の並列4気筒エンジンを搭載したスーパー・スポーツ、S 1000 RR。チタンバルブや可変インテーク・マニホールドなど技術の粋が注ぎ込まれた水冷並列4気筒は日本仕様で最高出力156psを発揮。さらにアシンメトリーなフロント・マスクなどすべてにおいて革新的なマシンが、この年、日本へと上陸しました。
新世代のカーライフをいち早く提供。
2013年、BMW Japanでは輸入車初の総合テレマティクス・サービス「BMW ConnectedDrive」をスタート。走行中のクルマから、現在地周辺のショップやレストランを検索したり、車内にいながらにして最新のニュースや天気の情報を得ることができたり、さらに離れた場所からドアのロック/ロック解除をしたりすることも可能に。ネットワークとクルマがつながり合う新世代のカーライフを、いち早く日本の皆様へ提供しました。
安全性と快適性への飽くなき追究。
2013年11月、BMW Japanは5シリーズの全モデルに、革新的なドライバー支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備することを発表しました。その後、設定モデルは順次拡大。現在ではほぼすべてのBMWモデルに、当時5シリーズに導入された以上の運転支援テクノロジーが備わっています。
未来への第一歩を、「i」とともに踏み出す。
この年、BMW Japanは次世代に向けたモビリティ・ブランドとして「BMW i」を日本へ導入。アーバン・モビリティを革新するBMW i3、そしてエレクトリック・ドライブにおける『駆けぬける歓び』を体現したBMW i8を発表。日本のドライバーたちに、モビリティの新たな選択肢を提示しました。
小さなクルマの、大きな功績。
前年に日本へ導入されたBMW i3は、「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー イノベーション部門賞」「2014 小学館DIMEトレンド大賞 ライフスタイル部門賞」の2賞を受賞。その革新的なパフォーマンスに加え、生産工程から徹底してサステイナブルということにこだわったその姿勢が高い評価を受けました。
次なる時代への礎。BMW GROUP Tokyo Bay完成。
BMWが創立100周年を迎えた記念すべき年に、日本最大級のショールーム「BMW GROUP Tokyo Bay」を東京・お台場にオープンしました。BMWとMINIのほぼすべてのモデルが試乗できるショールームのほか、広大な敷地には、本格的な散水設備や夜間照明を備えた、BMW M社認定のコースも設定されました。
異次元の加速を叶える、新時代のMotorrad。
2017年、BMW Motorrad初の電動スクーターとしてデビューした「BMW C Evolution」。BMW iで培われたテクノロジーが注ぎ込まれたこのモデルは、0-50km/h加速約2.8秒という、電気モーターならではの強烈な加速を実現。その機動力が評価され、2020年には輸入二輪車ブランドとして初めて、警視庁の車両として採用されました。
BMW史上最大のビッグ・ボクサー、日本へ。
2020年5月、BMW Motorrad史上最大排気量となる1,802ccのOHV空油冷水平対向2気筒エンジンを搭載したクルーザー・モデル「BMW R 18」の受注が日本で開始されました。ヒストリカルでアイコニックなスタイルでありながら、最新鋭のテクノロジーで磨き上げられた、プレミアム・クルーザーの名にふさわしい一台です。