THE 8のオーナー・髙尾司郎さんが、建築とクルマの美を巡る、箱根の旅へ。

THE 8のオーナー様の美しいライフスタイルをご紹介する、THE 8 OWNER’S STORY（オーナーズストーリー）。

全3回シリーズの第1回目に登場するのは、静岡県熱海市で不動産会社を経営する、髙尾司郎さん。BMW M850i xDrive グランクーペに乗って、静寂な森の中に、伝統ある建築物とモダンな宿泊施設が共存するホテル、箱根リトリートへ。そこには、建築物とTHE 8が織りなす、美しい時間が流れていた。

美しい建築を見ることで、感性をアップデートし続ける。

「伊豆とアマルフィを、リンクさせて見てみたかったんです」。それが、世界一美しい海岸線とも称される、イタリア・アマルフィを旅した理由だった。

伊豆半島の玄関口であり、温泉はもとよりリゾート地としても人気が高い熱海。この地で、別荘を中心とした不動産販売を手がける髙尾さんは、仕事に活かすためにも、美しい街並みや建築物を見に行き、感性を磨くことをライフワークにしている。その一環として、伊豆と同じように海に面し、美しい街並みを誇るアマルフィに目をつけたのは、自然なことだったのだろう。

他にも、バルセロナではアントニ・ガウディの建築を見学し、日本では安藤忠雄氏の建築を見るため、都内だけでなく四国まで足を延ばすという。国内で名建築を巡る旅では、もちろんTHE 8が相棒だ。

癒しの森の中で、古今東西のさまざまな建築物を愛でる。

今回、髙尾さんが奥様とともに、THE 8に乗って向かったのは、箱根・仙石原にあるリゾートホテル、箱根リトリート。5.5万㎡という広大な森の中に、独立した11のヴィラ、シンプルモダンな客室棟、格式高い料亭などの建築物が静かに佇む。小鳥たちの鳴き声や木々の葉音に優しく包まれ、深呼吸すると、新鮮で濃密な森の空気が心地よく胸を満たしてくれる。森の癒しを全身で味わえるホテルだ。

街から離れて非日常を味わうために、度々このホテルを訪れている髙尾さんは、「隠れ家のようなヴィラや、北欧風のモダンな建築、日本建築の料亭など、いろんな種類の建物を一度に目にできるのも愉しい」と言う。

長く残されるものに息づく、美と出会う。

箱根リトリートの中に、ひときわ目を引く伝統的な建築物がある。現在は「料亭俵石」として四季折々の料理を供する場所だが、その始まりは100年以上も昔に遡る。東京の事業家・島田藤吉らが大涌谷から3kmにわたって温泉を引き、旅館・俵石閣を開業したのは大正4年のこと。以来、文化人をはじめ、上皇陛下が皇太子時代にご宿泊されるなど、伝統と格式ある旅館として名を馳せた。

現在も、当時の建物がほぼそのまま残され、一本の木から贅沢に削り出された柱や鴨居、緻密な細工が施された欄間、光の揺らぎを映し出す大正硝子に、当時の人々の美意識が息づいている。「この建物が時代を超えて残ってきたのは、人々がこれを美しいと思ったからなんだと思います」と、数々の名建築を訪れてきた髙尾さんは目を細める。

建築もクルマも、美は曲線に宿る。

そんな審美眼を持つ髙尾さんが、THE 8に出会ったのは、まったくの偶然だった。これまで長くBMWを乗り継いできた髙尾さんが、ある日、車検のためBMWのディーラーを訪れたとき、次に乗りたいと考えていた左ハンドルのモデルが、たまたまそこにあった。「左ハンドルのクルマあるねって、夫に何気なく言ったんです」と優しく微笑む奥様。それが、BMW M850i xDrive グランクーペだった。

自身のTHE 8を見ながら、「美とは、私にとっては曲線なんです。自然が生み出す曲線、人体の曲線、ガウディがつくった建築物の曲線。このクルマもクーペのなめらかなラインや、サイドの湾曲が美しいし、色気がありますよね」と髙尾さんは言う。