「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」は、ドライバーの求めるスタイルに合わせて、走行特性を最適化します。ATセレクターの右側に配置された「ECO PRO」、「COMFORT」、「SPORT」といったスイッチを押すだけで、好みの走行モードに切り替えることができるのです。
一方で、BMWの高性能オートマチックは、ATセレクトレバーを左側に倒すことで、通常の「D」から「S」(スポーツ)または「M」(マニュアル)へと切り替えが可能です。
例えば、エンジン始動時は、ドライビング・パフォーマンス・コントロールが「COMFORT」で、ATセレクトが「D」の組み合わせですが、ドライビング・パフォーマンス・コントロールを「SPORT」に変更すると、シフトスピードは速く、シフトポイント(変速時のエンジン回転数)はやや高くなりスポーティーな加速感を愉しめます。
ドライビング・パフォーマンス・コントロールは「COMFORT」のままでも、ATセレクトのみ「S」に変更すると、シフトスピードは速く、シフトポイントはさらに高くなりますので、シーンに応じて瞬間的にも鋭い加速を引き出せます。
そしてドライビング・パフォーマンス・コントロールが「SPORT」で、ATセレクトが「S」の組み合わせにすれば、シフトスピードおよびシフトポイントともに、最高にダイナミックなシフト特性になります。
BMWは、オートマチックのシフト特性ひとつをとっても、妥協することはありません。こうして2つの設定を組み合わせることで、より細やかな調整を可能にし、走ることにこだわりをもつオーナーへの期待に応えているのです。それは何よりもBMWがたいせつにしている“駆けぬける歓び”の飽くなき探究にほかなりません。