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ビマー、ビーマー(Bimmer、Beemer、Beamer) - BMWの愛称の由来

記事を読むのに必要な時間:約2分
ビマー、ビーマー(Bimmer、Beamer 、Beemer)は、BMW車のよく知られた愛称です。その由来をご存じでしょうか? これから、それぞれの愛称の由来と、オートバイ・レースとの関係についてご説明しましょう。

2023/9/5

explained

 

英語圏では古くから親しまれてきたビーマーやビマー(Beamer、Beemer、Bimmer)という愛称は、最近では、世界中のクルマ好きに浸透しています。

厳密に言えば、ビーマー・カーという言い方は正しくありません。BMWの自動車の正しい呼び名はビマー(Bimmer)で、ビーマー(Beemer、Beamer)は、実際にはBMWのオートバイのみを指します。

愛称ビーマーの由来

ビーマーという愛称は英国が発祥で、ビーザー(Beezer)という愛称で知られる英国のオートバイ製造メーカー*と区別するためのものでした。BMWのオートバイはマン島TTレースをはじめ、英国のレース・シーンでも大きな成功を収めました。

例えば、ゲオルク・“ショルシュ“・マイヤーは、1939年、BMW 255コンプレッサーを駆って、英国人以外としては初めて名誉あるシニアTTで優勝しました。彼に続き、戦後はBMWチームが数々の勝利を収めました。1976年に世界選手権タイトルを失うまでに、ヴァルター・シュナイダー、マックス・ドイベル、ジークフリート・シャウズ、クラウス・エンダースといったライダーたちがBMWで26回の優勝を飾りました。

*ここでは社名を挙げることはできません

マン島TTレースのBMWビーマー

BMWのビーマーは、イギリス諸島でも成功を収めました。

長年にわたり、ライダーやモータースポーツ・ファンは、ビーザーに倣って、BMWのバイクをビーマーという愛称で呼んできました。英語圏ではBMWのWが発音しづらく、ビーマーのほうが言いやすく格好よかったのです。

「ビーマー(Beemer)」という名前は、BMWのバイクの愛称として英語圏であっという間に広まりました。やがて、Beamerという異なるスペルも登場しましたが、beam(輝き)という単語に似ているのは偶然だと考えられています。ちなみに、BMWの母国ドイツでは、愛称は生まれませんでした。おそらく、ドイツ語ではBMWという発音が難しくないからでしょう。

ビーマーからビマーが生まれた理由

ビマー(Bimmer)という愛称は1970年代に誕生しました。当時、BMWの自動車はアメリカでちょっとしたブームになっていたのです。アメリカ人は当初、BMW車をオートバイと同様に「ビーマー」と呼んでいましたが、BMWクラブ・ボストン支部だけは例外で、その会報は1970年代から「ビマー」と呼ばれていました。一方、ボストン支部とはまったく無関係に、アメリカでは同じタイトルのBMWファンのための雑誌(※リンク先は英語サイトです。)が発売され、オートバイの愛称ビーマーに対して、BMW車を好んで「ビマー」と呼ぶようになったのです。この名前は今や世界中の自動車ファンに愛され、それはドイツでも例外ではありません。

BMW Bimmer E36

三代目となるBMW 3シリーズが発売されると、BMW車の愛称「ビマー」が世界中に広まりました。

中国人がBMWを「宝馬」と呼ぶ理由

1990年代には、ビマーという愛称に加えて中国で新しい愛称「宝馬」(バオマー)が誕生しました(バオは牛(cow)と韻を踏んでいます)。直訳すると、貴重な馬という意味です。

中国の文化では、馬は神聖な生き物とされ、競争相手に対する優位性を意味します。

移動手段として馬に取って代わった自動車は、中国文化におけるステータス・シンボルとしての価値も持つようになりました。特にBMWブランドは、繁栄と富を連想させます。

 

イラスト BMW X7宝馬(中国)

BMWがビマーと呼ばれる理由

BMW車の愛称「ビマー」(Bimmer)はアメリカが発祥です。BMWのオートバイの愛称「ビーマー」(Beemer、Beamer)は、1960年代に英国で生まれ、後に世界中に広まりましたが、ビマーはこれに由来します。「ビマー」というタイトルのBMWファンのための雑誌と、やはり「ビマー」というタイトルのBMWクラブ・ボストン支部の会報が、1970年代にアメリカで誕生しました。

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