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BMW 8シリーズ グラン クーペ KYOTO EDITION. BMWと日本の名匠による美と技の頂点。

BMW 8シリーズ グラン クーペ KYOTO EDITION. BMWと日本の名匠による美と技の頂点。

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伝統を重んじ革新を恐れぬ美意識と一寸の妥協をも許さぬ超絶的技巧を究め続ける日本の伝統工芸に対する強い共鳴から生まれた、BMWの革新的ラグジュアリー・クーペ。この特別な一台の比類ない魅力と深淵な物語の全てを、ここにご紹介します。【第4回】

2020/8/11

BMWと日本の名匠プロジェクト

世界をリードする最先端のテクノロジーと妥協なき美意識を融合し、特別な一台を創るBMWの革新的プロジェクトが始動しました。主役は、BMW 8シリーズ グラン クーペ、そして京都に工房を構える世界的漆芸家の岡田紫峰氏です。

珠玉の4ドア・スポーツカー、BMW 8シリーズ グラン クーペ。逞しいフロント・セクションから流線型のクーペ・シルエットに沿いダイナミックなリア・ビューへと繋がる艶やかで力強いシェイプ。BMW独自のデザイン言語により表現された圧倒的な造形は、並外れたダイナミクスとモダンなラグジュアリネスを最も美しく融合させています。
BMW V型8気筒 Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンは、モータースポーツの世界で磨き上げられたパフォーマンスを発揮し、ドライバーの昂奮を新たな境地へと高めます。BMWの技術と美学を余す所なく体現したこの革新的な一台に、世界中の美術工芸愛好家の支持を一身に集め、数多くの作品が美術館・博物館に収蔵されるとともにフランスの最高峰メゾンからの熱い要望によりコラボレーションを手掛ける漆芸家・岡田紫峰氏がインテリアトリムに漆芸を施した特別な限定車が“KYOTO EDITION”です。

KYOTO EDITION
インテリアトリム

「駆けぬける歓び」を映し出す、束熨斗の意匠。

世界の最先端を走るBMWの美意識と技術に共鳴し、対極の文化が出会うことで生まれる「誰も見たことがなかった何か」を想像することへの抗い難い好奇心からこのプロジェクトへの挑戦をスタートしたという岡田氏。本プロジェクトのために特別に制作された漆のセンターコンソールとリアのインテリアトリムには、江戸時代から日本の伝統工芸に広く用いられてきた「束熨斗(たばねのし)」が描かれています。BMWのスローガン「駆けぬける歓び」とBMW 8シリーズ グラン クーペの圧倒的なパフォーマンスにふさわしいとの理由から選ばれた意匠です。

岡田紫峰氏インテリアトリム

「最初にこのコラボレーションのお話を伺ったとき、風をきって流れるようなイメージが浮かびました。そこで閃いたのが、たなびく熨斗の意匠を施すというアイデアでした」(岡田氏)

熨斗とは、鮑(鮑)の肉を薄く剥いで引き伸ばし、乾燥させた「のしあわび」に由来するもので、延寿の象徴として各種進物に添えられたものでした。この「のしあわび」から着想を得て細長い帯状のものを束ねた熨斗文様が生まれ、吉祥文様(良い兆しやめでたいしるしを象徴する文様の総称)として長い間、日本人に親しまれてきたのです。風にたなびく美しいその様に、オーナーの末長い発展と幸福を。そんな願いが込められた意匠です。

KYOTO EDITION

一枚一枚異なる図柄と装飾が施された熨斗。見れば見るほど、岡田氏の多彩かつ繊細で大変高度な技術がうかがえます。

「これは私の悪い癖で、やり出すと夢中になってのめり込んでしまうのです。もちろん納期を守るのは大前提の上で、どれだけ技を込めるか、どれだけの時間を費やすか、自分自身の身を削ってでもエネルギーを注ぎ込んでしまうのです。このBMW 8シリーズ グラン クーペ “KYOTO EDITION”は世界に類を見ない特別な一台を創造するということがコンセプトにありましたので、どれだけの思い入れを注ぎ込んだとしても不思議ではないということです」(岡田氏)

岡田紫峰 漆芸作品

「例えば螺鈿細工の部分ひとつとっても、その形に切った貝を一枚貼り付けて終わりにする方法もありました。けれど、このたなびく熨斗の立体感、躍動感を表現するために、1〜2ミリほどに切った細い貝を重ね合わせて形を作っています。金も同様に、ただ箔を押すだけではなく、金粉を蒔いて、小さな面積ながらも重厚な奥行きを表現するのです。この金粉も真綿で蒔くような細かいものではなく、少し直径がある金粉を粉筒に入れて蒔いています。この微妙な直径の違いにより、気が遠くなるほど手間のかかる作業になるわけですが、仕上がったときの金そのものの強さ、金属の重みが表現される。なぜここまで質感や表現にこだわるのかといえば、BMW 8シリーズ グラン クーペとのバランスです。軽い仕事、浅い表現では、この上質で重厚な車の世界観と釣り合いが取れない。そことの調和を限界まで追求することが、我々のような仕事をする人間がこだわるべき最低限の部分だと私は考えています」(岡田氏)

「車とともにある芸術品」にふさわしい漆を選びぬいて。

日本の伝統工芸を背負い世界へと発信する。その気概と責任、プライドを懸けて取り組んだというBMW 8シリーズ グラン クーペ “KYOTO EDITION”。そこに施された漆芸は、岡田紫峰氏の美意識と技の粋を集めたものであり、用いられている漆そのものにも強いこだわりが秘められています。

漆芸に用いられている漆

今回の漆芸に用いられている漆は、明治42年創業の漆店「堤淺吉漆店」によるもの。日本産の漆を大切に守り、京都市が保有する森を提供してもらい京都産の漆作りにも積極的に取り組んでいます。常々岡田氏と強固な関係を結び、氏の作品のために漆を調合、調色している同社が、今回のプロジェクトに向けこだわったのは、色と質感、そして耐久性だったといいます。

高分散漆『光琳』

同社が独自に開発した高分散漆『光琳』。日光東照宮や姫路城(菱の門、武者窓・花燈窓)をはじめとする、様々な国宝・重要文化財建造物や京都迎賓館調度品などにも採用されているというこの漆は、紫外線や雨風による劣化に対する堅牢性をもっています。その美しい光沢と相まって、まさしくBMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”にふさわしい品質と言えるでしょう。

さらに漆の食いつきを良くするために、下地の工程からさまざまな工夫を施し、高い品質を保持する努力を惜しんでいないという岡田氏。目に見えない部分はごまかしがきく。けれどそこにも妥協を許さない姿勢が、世界に類を見ないコラボレーションを完成させたのです。

日本の伝統美に調和するボディカラー、そしてインテリア。

ボディカラーとインテリアのベースとなるのは、BMWの特別なオーダーメイド・プログラム「BMW Individual」。ドイツの職人による匠の技術が注ぎ込まれたこのスペシャル・プログラムは、厳選された素材やボディカラーなど、唯一無比の特別な一台を創造します。

KYOTO EDITIONボディカラー

BMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”のボディカラーは、日本の伝統色「群青」の原料でもある宝石・アズライト(藍銅鉱)のようなブルーの煌めきを秘めたダーク・ブラック「アズライト・ブラック」。漆黒の奥に秘められた先の漆の名にも由来する尾形光琳ら琳派の作家たちが好んで用いた群青の輝きは、日本の美意識に通じる静謐な優雅さを強く印象に残します。

インテリア素材レザー・メリノ

インテリア素材は、南ドイツの耕地で育てられた最上級の牛革を丹念に鞣した、希少性の高いレザー・メリノ。傷や虫刺されのない原皮を厳選し、型押しや顔料による表面処理を行わず豊かな風合いを生かしたものです。念入りな染色となめしが施されたレザーの美しさ、滑らかな極上の肌触りは、岡田紫峰氏による漆芸と見事に調和し、匠の美意識と技に包まれる至極のインテリア空間を創出します。さらに、樹脂製パーツのステアリング・コラム・カバー、フロント・シート・アジャストメント、フロント・ドア・エントランス・エリアを手仕事によりレザーで覆うという特別仕様にしている点にもこだわりが。これは、車では避けることのできないプラスチック部分を革で覆うことで、他の車にはない人の手による温かみと上質感を表現するためです。加えてシフトレバーもクリスタルを用い手仕事で仕上げるなど、BMWが誇る名匠によるクラフツマンシップを遺憾なく表現した特別仕様となっています。

岡田紫峰氏による特別なキーボックス

ご購入のお客様には、京都から特別なギフトをふたつご用意しています。ひとつめは、岡田紫峰氏による特別なキーボックス。BMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”に繋がる世界観をたたえる氏の漆芸を、ご自宅でもご堪能いただけます。

加納幸特製のオリジナルクッション

ふたつめのスペシャルギフトは、京都・西陣「加納幸」特製のオリジナルクッションです。同社は生産のほぼ全てをほぼ西陣で行う、日本でも数少ない純西陣のフルラインナップ・メーカー。NYのメトロポリタン美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館などからも高く評価され、2008年には洞爺湖サミットの贈呈品にも選出されるなど、世界的に高い評価を受けています。

加納幸の伝統に基づいた確かな技術

BMWと「加納幸」の、伝統に基づいた確かな技術と、常に挑戦を続ける革新性が共鳴し、実現したプロダクト。上質な生成色の地に文様が織り上げられたクッションは、車内でもご自宅でもお楽しみいただけます。

なお、今回の「BMWと日本の名匠プロジェクト」は、京都を拠点にラグジュアリーなカーライフを追求するブランド、「kiwakoto」の全面的な協力により実現しました。岡田紫峰氏、「堤淺吉漆店」、そして「加納幸」という、京都が誇るクラフツマンシップとBMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”のコラボレーションは、この地に根ざした人と人とのつながりから生み出されたのです。

BMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”

BMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”を、ぜひ、その目で。

BMW 8シリーズ グラン クーペ“KYOTO EDITION”は、2020年8月27日の発表を皮切りに、京都、東京で展示を予定しています。日程・場所などの詳細については、公式Facebook、Twitter、Instagram、LINEで随時発表を予定しておりますので、どうぞお見逃しなく。
 

>詳細はこちら。

本プロジェクトのベースモデル、BMW M850i xDrive グラン クーペ。ゆとりに満ちた空間と息を呑むほどの美しさをたたえた、4ドア・スポーツカー。BMWの美学をもっとも刺激的な形で体現したデザインは、ラグジュアリー・スポーツカーにおけるまったく新しいデザイン言語を確立し、尽きせぬパワーと類稀な俊敏性を表しています。

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