クルマの整備には、マニュアルに沿って部品を交換すればいいものもありますが、長年の経験や勘が備わっていなければ対応できない、感覚的な事象にもよく遭遇します。人間の体におきかえてみても、ひとことで頭痛や腹痛といってもその要因は千差万別。そこで、その人の体の状態を常日頃からよく知る主治医の存在が重要な意味をもつわけです。
BMWマイスターは、クルマ全体を俯瞰し、五感を研ぎ澄ませて不具合のある箇所を見つけ出していきます。原因はマニュアルには書いていない意外なところに潜んでいたりするものです。それを的確に見つけ出し対処していく。整備後に試運転したお客様が「こういうことなんだよ」と笑顔で応えてくれることに、何よりもやりがいを感じるのです。知識と経験のバランスをたいせつにして、主治医のようにクルマとお客様に向き合うこと。ロボットやAIにはできない、伝承され続けるマイスターの技なのです。